京都御幸町教会の歴史

 

 京都御幸町教会の歴史は、1898年(明治31年)まで遡ります。当教会はアメリカ南部メソヂスト教会の神戸地区・京都講義所として、宣教師ジェイ・ティー・マイヤース(Janes Thomas Meyers)と、関西学院大学神学部出身の伝道師である高橋由吉らにより創立され、1907年(明治40年)には「日本メソヂスト京都中央教会」と改称されました。その後、日本基督教団への加入に伴い、戦時下の1943年(昭和18年)、現在の「日本基督教団 京都御幸町教会」に改称されました。創立以来、関西学院大学の流れを汲むメソヂスト派プロテスタントの中核的な教会として、時代を超えて、キリスト信仰を守っています。

 

 

 


京都御幸町教会の会堂

 

 京都御幸町教会の会堂は、1913年(大正2年)12月、建築技師ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(William Merrell Vories)により建築されました。建築愛好家に親しまれている "ヴォーリズ建築" の代表的な作品の一つです。

 1914年に竣工した会堂は、ヴォーリズ建築としては関西学院大学神学館(1912年)に次いで古く、また、ヴォーリズによる日本国内の教会堂建築としては、現存する最古の作品であるといわれています。その建築的価値を高く評価され、1997年4月1日、京都市の有形指定文化財として登録されました。また、翌年10月1日には耐震工事が完了しました。れんが作りの簡素で優しい佇まいをみせる会堂は、地元の方々にも長らく親しまれ、次代に受け継ぐべき建築物として、今も大切に維持・管理されています。

 日曜日の礼拝は会堂で行っていますので、礼拝にお越しいただければ会堂内部をご覧いただくことが可能です。教会は限られた人員で運営していることもあり、平日の一般公開は行っておりません。ただし、学術研究を目的とした調査や、教育機関等からの団体見学のご希望については個別に対応していますので、ご相談ください。